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http://vimeo.com/4607324
スペクトルとは、光の光線を詳細に分類したものである。
光は、何万もの色を私たちの目に映し出し、毎日の生活の委細を輝かせる、それにひそやかに結びついている希望の感覚。
光とスペクトル、全体と詳細とを関係づけながら、個々人が自分を失うことなくいかに他者と存在できるか、部分であると同時に全体であることはできるかが課題となる部分と、色への感受性から各自が自分と光の関係を動きで表現していくソロによって構成される。
動くこと=希望となるか。
ダンスは、精神そして身体の体験から紡ぎだされる生きた哲学であり、踊りの中にあるとき私たちのこころとからだは深く結びついている。本作品では、インプロビゼーション、言い換えると変更可能性を持つ構造に基づいた即興を取りいれることによって、動くことの自由さとそれを演者としてどのようにとり入れていくことができるかということを追究する。稽古を通して、身体の内的感覚を研ぎ澄まし、自分の身体と空間の関係、また、空間を共有し共存する他者との関係を認識し、それら三層の意識が分離されるのではなく融合された形で理解していく。そして、最終段階、パフォーマンスにおいては、ダンサーは観客という第四の層に出会う。(出演者募集案内より)